一人旅での世界遺産を巡るヨーロッパ5ケ国周遊旅行39日目。この日はライプツィヒから日帰りで、世界遺産「クヴェードリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街」を観光しました。
一人旅での世界遺産を巡るヨーロッパ5ケ国周遊旅行(全60日間)のまとめの記事です。
朝食
朝食はショッピングモールにあるマクドナルドで摂りました。
クヴェードリンブルクの行き方
午前中にホテルを出発。
すでに同室の人たちは出発していました。
ライプツィヒからクヴェードリンブルクへは、鉄道を乗り継いで行きました。3時間近くかかりました。
ライプツィヒ中央駅(S5) ハレ(ザーレ)中央駅(RB 70) ハルバーシュタット中央駅(RE 5)クヴェードリンブルク駅
(RB 70)は列車の系統で路線名みたいなものです。東海道線とかより湘南新宿ラインとかのほうが近いですね。
ハレ(ザーレ)中央駅とクヴェードリンブルク駅間の列車はドイツ鉄道(以下DB)ではなくHEX(HarzElbeExpress)が運行。列車のカラーリングは全く違います。
ドイツのシーメンス社製 Desiro Classicの内装。DBとかでもよくある内装。
電車はすいてます。
クヴェードリンブルク(Quedlinburg)は、ドイツのザクセン=アンハルト州にある歴史的な町です。クエードリンブルクと表記されることもあります。
クヴェードリンブルクは、今回の旅行で滞在したどの町からも少し遠くて、どこの町から行こうか最後まで迷いました。結局、ライプツィヒから行くことになりました。
クヴェードリンブルク駅はかなり小さな駅でした。
最新情報
2025年現在の乗換駅と接続列車は以下の通りです。最速2時間で行けるようになりました。
ライプツィヒ中央駅(S5X) ハレ(ザーレ)中央駅(RE4か24) ハルバーシュタット中央駅(RE11)クヴェードリンブルク駅
グーグルマップの経路検索では出てこないのでDBの経路検索を使いましょう。
世界遺産「クヴェードリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街」
駅から旧市街へ向かいました。徒歩で15分ほどでした。
マルクト広場
まずは町の中心のマルクト広場へ。残念なことにマルクト広場は工事中で、良い写真が撮れませんでした。
奥に見えるのは市庁舎(Rathaus)。この広場は世界遺産に含まれます。
携帯音声ガイド
マルクト広場の東にある観光案内所で地図を入手。観光案内の携帯音声ガイドに日本語版があったので、借りて観光することにしました。デポジットとパスポートを預けました。
音声ガイドに沿って散策開始。
市庁舎は小さかったですが趣がありました。
聖ベネディクトゥス教会(Marktkirche St. Benedikti)
ベネディクトゥス教会(Marktkirche St. Benedikti)は市庁舎のすぐ後ろの北側です。
それほど大きくはないですが主祭壇など壮麗な感じがします。
聖ブラジイ教会(Kulturkirche St. Blasii)
聖ブラジイ教会の起源は、936年にハインリヒ1世の未亡人であるマティルデによって創設されたクヴェードリンブルク女子修道院に遡ります。初期の教会は、おそらく女子修道院の付属教会として建設されました。
ブラシイ教会は小さな教会。中には入れませんでした。
この教会の前には、シャハトの噴水(Schachtbrunnen)という、園丁の少年と犬のブロンズ像が特徴的な噴水があります。この犬は、クヴェードリンブルクの紋章にも描かれている「クーデル(Quedel)」という伝説上の動物を表しているようです。
フィンケンヘルト(Finkenherd)の伝説
クヴェードリンブルクの旧市街でもフィンケンヘルト(Finkenherd)地区は、特に重要な歴史を持つ場所で、以下の伝説で知られています。
伝説によると、ハインリヒ1世(Heinrich I.)がまだ王になる前、この場所で鳥を捕まえる「鳥の罠」(Finkenherd)を仕掛けていたそうです。そこへ使者がやってきて、彼に東フランク王国の王位を継ぐように伝えました。これが、後に神聖ローマ帝国へと発展する王朝の物語の始まりとされています。
この伝説から、フィンケンヘルトはハインリヒ1世とオットー朝の発祥の地として、クヴェードリンブルクの街のアイデンティティを象徴する場所となっています。
シュロスベルクのすぐ麓にあるこの小さな広場は、美しい木組みの家々に囲まれており、その歴史的な雰囲気を今に伝えています。
クヴェードリンブルクのシンボル「シュロスベルク」の秘密
クヴェードリンブルクの街を訪れると、ひときわ目を引くのが旧市街を見守るようにそびえる丘、**シュロスベルク(Schlossberg)**です。この丘の頂上には、壮大な歴史を物語る二つの主要な建物があります。
聖堂参事会教会 = 聖セルヴァティウス教会
まず、ロマネスク様式の傑作として知られる教会です。この教会は、**「聖堂参事会教会(Stiftskirche)」という役割と、「聖セルヴァティウス教会(St. Servatius)」**という固有名を持っています。つまり、これらは同じ建物のことなのです。ドイツ王ハインリヒ1世の墓所でもあるこの教会は、中世の厳かな雰囲気を今に伝えています。
城と博物館
そして、その教会の隣に建っているのが**クヴェードリンブルク城(Schloss)です。かつては王宮として使われていましたが、現在はシュロス博物館(Schlossmuseum)**として、街の歴史や考古学的な発見物を展示しています。
丘全体がシュロスベルク
シュロスベルクという言葉は、この教会と城、そしてそれらが建つ丘全体を指します。クヴェードリンブルクの旧市街全体がユネスコ世界遺産に登録されていますが、このシュロスベルクはその中でも特に重要な存在。丘を登れば、歴史の重みを感じる美しい建築群と、中世の街並みが広がる絶景を一度に楽しむことができますよ。
シュロスベルクは小高い丘の上に建っています。丘の上からの眺望が素晴らしかったです。
ミュンツェンベルク地区
シュロスベルクの向かいにあるミュンツェンベルク地区に行きました。ここも小高い丘になっていて、シュロスベルクの眺めが最高でした。
丘の上にあるミュンツェンベルク・カフェで一休み。ここテラス席からの眺望が最高です。
戻りながら町をのんびり散策。
リュッデ(ビール醸造所)
有名なリュッデで自家製(地ビール)の黒ビールを頂きました。おつまみはパンです。
「リュッデ」は、1516年創業の歴史あるビール醸造所です。クヴェードリンブルクの旧市街中心部にある、黄色い壁と黒い木組みが特徴的な建物で、現在も自家製ビールの醸造と販売を行っています。
店内には大きな醸造タンクが置かれていました。
ドイツ最古の木組の家
ドイツ最古といわれている木組の家に行きました。中は博物館になっているようでしたが、見学は割愛しました。
観光案内所で音声ガイドを返却。
マルクト広場に隣接する路地裏。なんかいい雰囲気です。
ちょっと遠回りをしながら駅へ戻りました。途中、聖ニコライ教会の大きな塔が見えました。
帰り
往きと同様、鉄道を乗り継いでライプツィヒに戻りました。
夕食
ノルドゼーで夕食。
サラダは作り置きしてあるので注文後すぐ食べられます。
海老のグリルが美味しかった。
ノルドゼーは安いわけじゃないけど、レストランと違い待たずに気軽に食べられるのがいいですね。
初稿:2013/09/19