ヨーロッパ5ヶ国を巡る世界遺産一人旅、45日目のこの日は、ドイツ・シュトゥットガルトから日帰りで「マウルブロン修道院の建造物群」へと足を運びました。中世の面影を色濃く残す静かな町で、歴史と建築の美しさに触れる一日となりました。
一人旅での世界遺産を巡るヨーロッパ5ケ国周遊旅行(全60日間)のまとめの記事です。
旅の始まり:シュトゥットガルトからマウルブロンへ
朝、シュトゥットガルトのホテルをチェックアウトし、大きな荷物はシュトゥットガルト駅のコインロッカーに預けました。身軽になったところで、いざ世界遺産が待つマウルブロンの町へ出発です。
シュトゥットガルトからは、鉄道とバスを乗り継ぎ、およそ1時間半でマウルブロンに到着しました。公共交通機関を利用してのアクセスも比較的スムーズで、ドイツの地方都市への旅行のしやすさを改めて感じます。
時を超えた静寂:マウルブロン修道院の魅力
マウルブロンに到着すると、そこには「マウルブロン修道院とその周りの市庁舎などの建物群」が、時が止まったかのように佇んでいました。この世界遺産は、ロマネスク様式からゴシック様式への移行期に建てられたシトー会修道院として、ドイツでも有数の保存状態を誇ります。
訪れた日は観光客もそれほど多くなく、修道院の敷地内は静寂に包まれていました。その堂々たる姿はまさに圧巻。有料で内部を見学することができ、中世の修道士たちの生活が偲ばれる空間に足を踏み入れると、厳かな雰囲気に心が引き締まります。
修道院の周りには、中世ドイツのイメージそのままの、絵になる木組みの家々が点在していました。その数は多くはありませんが、石畳の道に溶け込むように佇む家々は、どこを切り取っても絵になるフォトジェニックな風景を創り出しており、思わずシャッターを切る手が止まりませんでした。まるでタイムスリップしたかのような体験は、ヨーロッパの歴史を肌で感じる醍醐味です。
シュトゥットガルト経由、ボーデン湖へ:旅の続き
マウルブロン修道院での見学を終え、往きと同じくバスと鉄道を乗り継いでシュトゥットガルトまで戻りました。この日はさらに南下し、ボーデン湖方面へと向かう予定です。
次の列車までの時間があったため、少しだけシュトゥットガルトの町を散策しました。短い時間ではありましたが、活気ある都市の雰囲気を感じることができ、ドイツの多様な表情を垣間見ることができました。
この日の宿泊地であるウンターウールディンゲンに着いたのは、もう20時を過ぎていました。予約したHotel Knausは、料金相応のシンプルなホテルでしたが、長旅の疲れを癒すには十分でした。
ウンターウールディンゲンは、ボーデン湖畔の静かな町で、レストランなどもそれほど多くない印象です。夕食は、ボーデン湖畔沿いの公園の中にある「ビアーガルテン=インビス=キオスク・ゼーガルテン」で、ドイツらしいソーセージとフライドポテトを簡単に済ませました。湖畔の風を感じながらのシンプルな食事が、旅の良い締めくくりとなりました。