イギリス一周旅行をメインにした、ヨーロッパの世界遺産を巡る3ケ月の一人旅です。オーストリアを皮切りに、ポーランド、ベルギー、イギリス、アイルランド、イギリス、フランス、韓国を巡ります。
トーキー (イングランド)の次の滞在地はベルファストです。ここでは世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」を目指します。
ヨーロッパ世界遺産旅行(全91日間)を別記事でまとめています。
はじめに:ベルファストとは
ベルファストはイギリスの北アイルランドに位置する都市で、その歴史的な背景と文化的な魅力で知られています。ベルファストは北アイルランドの首府であり、重要な政治的・経済的中心地でもあります。
ベルファストの内戦・テロの歴史は、イギリスの北アイルランドにおいて、カトリック教徒とプロテスタント教徒の対立に起因して長年にわたり続いてきました。この対立は宗教と民族の違いによるものであり、政治的な論争と暴力事件が頻発しました。特に1970年代から1990年代にかけて、IRAなどのテロ組織による攻撃が多発しました。平和プロセスが進展し、現在は比較的穏やかな状況にありますが、依然として政治的な緊張が残っています。
この都市は美しい建築物や公園が広がり、魅力的な観光スポットが数多く存在します。ベルファスト市内には、ベルファスト市庁舎やクイーンズ大学ベルファストキャンパス、ベルファスト城などの見どころがあります。
また、ベルファストには豊かな文化と芸術のシーンもあります。劇場や美術館、音楽会場などでさまざまなエンターテイメントが楽しめます。
世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」とは
ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸は、イギリスの北アイルランドにある世界遺産です。約4万本の玄武岩の柱が立ち並ぶ海岸で、その独特の景観から「巨人の石道」とも呼ばれています。ジャイアンツ・コーズウェーは、約6000万年前に起きた火山活動によって形成されたと考えられています。火山から噴出した溶岩が冷え固まる際に、柱状に割れたのがジャイアンツ・コーズウェイの原型です。
ジャイアンツ・コーズウェーは、ユネスコの世界遺産に登録されています。その美しい景観は、世界中の観光客を魅了しています。ジャイアンツ・コーズウェーには、徒歩や車でアクセスすることができます。また、海でボートツアーをすることもできます。
ジャイアンツ・コーズウェーは、北アイルランドの観光スポットとして人気があります。美しい景観を眺めながら、北アイルランドの歴史と文化に触れることができます。
観光スケジュール
- 世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」
- ベルファスト市内観光
- ベルファスト市内観光
ベルファスト1日目:世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」
バスツアーで世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸」を訪問しました。節約旅行では料金の高いツアーはあまり使いませんが、イギリスに来てから始めてツアーを使います。ジャイアンツ・コーズウェーとゲーム・オブ・スローンズの撮影地を巡ります。
1日目の朝、ベルファストの「インターナショナルユースホステル」を出発し、今日の冒険が始まります。私たちはバスツアーに乗り込み、まず最初の目的地である「キャリックファーガス城」へ向かいます。その途中で、イースト・アンセム・アンド・コネメラ鉄道の風景を楽しむこともできました。
「キャリックファーガス城」
「キャリックファーガス城」に到着すると、迫力ある城壁と美しい海の景色が広がります。ここでは歴史の舞台に触れ、中世の雰囲気を感じることができました。「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地としてとても人気の観光名所です。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、アメリカ合衆国のHBOで放送されていたテレビドラマシリーズです。ジョージ・R・R・マーティンの小説『氷と炎の歌』を原作としています。中世ヨーロッパを舞台に、七王国の玉座をめぐって争う7つの大家族のストーリーを描いています。
ゲーム・オブ・スローンズは、その壮大なスケール、複雑なストーリー、魅力的なキャラクターで世界中で人気を博しました。第8シーズンで終了しましたが、今でも多くのファンに愛されています。
「キャリック・ア・リード」
次に、「キャリック・ア・リード」へ向かいます。その壮大な自然美に圧倒されながら、映画やドラマの舞台裏に思いをはせることができました。特に有名なジャンピング・ロックやハリウッドの恋人たちの道は、まさにファンタジーの世界に入り込んだような気分にさせてくれました。
橋を渡るのは有料で、バスツアー料金とは別です。ストックフォト用の写真撮影がメインなので渡りませんでした。
ジャイアンツ・コーズウェー(Giant's Causeway)
ジャイアンツ・コーズウェーへの道中、我々は壮大な海岸線の景色を楽しむことができました。そしてついに、伝説の巨人が創り出したと言われるジャイアンツ・コーズウェーに到着しました。六角形の柱状の岩が一列に並ぶその風景は、まるで別世界に足を踏み入れたかのようでした。自然の力強さと美しさに心が奪われました。
ジャイアンツ・コーズウェー(Giant's Causeway)は、アイルランド島北部のアントリム県に位置する自然現象であり、世界的に有名な観光地です。
ジャイアンツ・コーズウェーは、約4万〜6万年前に形成された岩石の地形であり、主に六角形の柱状の岩からなります。これらの岩柱は、火山活動や地殻変動によって形成された玄武岩の凝灰岩からなっています。
特に目を引くのは、岩柱が一列に並び、まるで人工的に創り出されたような幾何学的なパターンを作り出していることです。これは自然の驚異であり、ジャイアンツ・コーズウェーが世界遺産に登録されている理由の一つでもあります。
また、ジャイアンツ・コーズウェーには多くの伝説や神話が伝わっています。最も有名な伝説の一つに、巨人フィン・マックールがこの場所を作り出したというものがあります。彼は敵対する巨人との間に橋を築いて戦いを繰り広げたと伝えられています。
ジャイアンツ・コーズウェーは、壮大な自然の造形美を楽しむだけでなく、散策やハイキングも人気のアクティビティです。周辺には美しい海岸線や絶景の展望ポイントもあり、訪れる人々に多様な観光体験を提供しています。
ジャイアンツ・コーズウェーは、その神秘的な景観と歴史的な背景から、多くの観光客や自然愛好家にとって魅力的なスポットとなっています。その風光明媚な景色と独特の地形は、必見の観光地と言えるでしょう。
「ザ・ダーク・ヘッジズ」
最後に、「ゲーム・オブ・スローンズ」のファンにはたまらない場所、「ザ・ダーク・ヘッジズ」へ向かいます。この場所は、ドラマの中でキングスロードとして知られる美しい道路として登場します。木々が茂り、トンネルを形成しているその景色は、まさに幻想的でした。
充実した一日を終え、ベルファストの「インターナショナルユースホステル」に戻りました。
レディミール(冷蔵総菜)のチキンチャウメン
夕食は、宿の近くのテスコでレディミール(冷蔵総菜)のチキンチャウメンを買って食べました。チキンチャウメンは、中華料理の一つで、鶏肉を主な具材とした炒め麺の料理です。
イギリスのスーパーマーケットや食品店では、レディミールの品揃えが豊富で、毎日の食事から特別な機会の料理まで幅広い選択肢があります。また、レディミールは種類も多く、カレーやシチューなどの英国料理から、中華料理、イタリア料理など国際的な味も楽しむことができます。これらの点から、レディミールはイギリスの食品文化において重要な存在となっており、多くの人々に愛されています。
ベルファスト2日目:ベルファスト市内観光
ベルファスト旅行2日目は、市内観光の魅力に満ちた一日でした。朝の出発前、ベルファスト インターナショナル ユース ホステルで新たな一日のスタートを切りました。
まず最初の目的地は、ベルファストのシティ・センターです。バスでわずかな距離を移動し、活気ある市街地に到着しました。ショッピングエリアやカフェ、レストランが軒を連ね、賑やかな雰囲気に包まれています。街の歴史や文化に触れながら、散策を楽しみました。
タイタニック・ベルファスト
次に訪れたのは、タイタニック・ベルファストです。バスで短い移動時間で到着し、タイタニック号の建造過程やその歴史について学ぶことができました。この印象的な建物内には、タイタニック号の全体像を体感できる展示や映像があり、興味深い時間を過ごしました。
基本、ストックフォト撮影がメインなので、入場料が高くて撮影するものがない中には入りません。
Titanic's Dock & Pump House
タイタニック・ベルファストからは徒歩で近くのTitanic's Dock & Pump Houseに向かいました。ここはタイタニック号が建造された船渠跡であり、当時の雰囲気を感じることができます。歴史的な建造物や展示品を見ながら、船の建造にまつわるエピソードに思いをはせました。
ギルダー(Glider)
ベルファストの交通システムには、ギルダー(Glider)と呼ばれるバスサービスがあります。Gliderは、ベルファスト市内を縦横に走る高速バス路線で、便利で効率的な移動手段として人気です。
Gliderは、特徴的な外観を持つバスで、赤と白を基調としたモダンなデザインが特徴です。バス停は専用のGliderステーションで、快適な待ち時間を過ごすことができます。また、Gliderは専用の導入口を持ち、車いすやベビーカーなどの利用者にもアクセスしやすくなっています。
Gliderは、高頻度で運行されており、主要な観光地やショッピングエリア、交通の要所などにアクセスできます。バス内は広く快適で、エアコンやWi-Fiなどの便利な設備も完備されています。
また、Gliderはバスの運行情報や到着予定時刻をリアルタイムで提供するモバイルアプリも利用できます。これにより、待ち時間を最小限に抑えて効率的に移動することができます。
ベルファストのGliderは、観光客にとって便利で快適な交通手段となっています。市内の主要な観光地やアクティビティに簡単にアクセスできるため、効率的な観光計画を立てる際に活用することをおすすめします。
その後、バスと徒歩でThe Big FishやSinclair Seamen's Presbyterian Churchなど、ベルファストの見所を巡りました。美しい建築物や芸術作品に魅了されながら、ベルファストの独特な魅力を堪能しました。
聖アン大聖堂
聖アン大聖堂では、壮大な建物の内部を探索し、宗教的な雰囲気に触れました。ベルファスト市内を歩きながら、その歴史と文化に触れることができました。
ベルファスト市役所(Belfast City Hall)
ベルファストの中心地に足を運びました。ベルファスト市役所(Belfast City Hall)では、美しい庭園や壮大な建物を鑑賞しました。この建物はベルファストの象徴的な存在であり、その美しさに圧倒されました。無料のガイドツアーで見学します。
ボタニック・ガーデンズ
ボタニック・ガーデンズでは、美しい植物や花々に囲まれながらリラックスしました。広大なボタニック・ガーデンズでは、美しい植物や花々に囲まれながらリラックスしました。広大な敷地内を散策しながら、さまざまな植物の種類や特徴に触れることができました。色とりどりの花々や美しい景観は、心を癒してくれる場所でした。
アルスター国立博物館にも入りました。ここでも国立博物館は無料です。
クイーンズ大学ベルファストの周辺は黄葉がキレイです。
ベルファスト市内観光の終わりに、テスコ エクスプレス(Tesco Express)に寄りました。
テスコ エクスプレスはイギリスのスーパーマーケットチェーン「Tesco(テスコ)」が展開している小型のコンビニエンスストアです。主に都市部や交通の便がよい地域に出店しており、食品や日用品などの基本的な商品を取り揃えています。消費者の利便性を重視した店舗であり、短時間で必要な商品を手に入れることができる便利な店舗形態です。
ここでは、地元の食材やお土産を手に入れることができます。特産品やお気に入りのお菓子を見つける楽しみもありますね。
レディミール(冷蔵総菜) スイートサワーチキン(酢鶏)と卵チャーハン
最後に「ベルファスト インターナショナル ユース ホステル」に戻り、充実した一日の疲れを癒しました。ホテル内でのくつろぎのひとときは、旅行の醍醐味の一つです。
夕食は、テスコで買ったレディミール(冷蔵総菜)を食べました。スイートサワーチキン(酢鶏)と卵チャーハンです。
「ベルファスト インターナショナル ユース ホステル」のキッチンはレストランのように大きいのですが、なんか自炊する気になれなかったです。
ベルファスト3日目 ベルファスト市内観光
ベルファスト旅行3日目は、ベルファスト市内でイギリスの北アイルランド問題の紛争の足跡をたどる日です。歴史的な場所を巡りながら、過去の出来事について学びましょう。
朝の出発地点、「ベルファストインターナショナルユースホステル」から出発します。まず最初の目的地は、グランドオペラハウスです。この美しい劇場は、ベルファストのシンボルとなっています。建物の外観や内部を見学し、芸術の世界に触れましょう。
次に向かうのは、セント・ピーターズ大聖堂です。この壮大な教会は、ベルファストの宗教的な中心であり、美しい建築と豪華な内装が特徴です。教会内での静かなひと時を過ごしましょう。
その後、コイステ・ナ・ニアーキミ(退役軍人委員会)を訪れます。ここは、北アイルランド問題に関連する歴史的な情報や展示物を提供しています。紛争期の出来事についてより深く理解するために、ゆっくりと時間を過ごしましょう。
次のスポットは、ソリダリティ・ウォール(Solidarity Wall)です。ここでは、街の分断を象徴する壁画やメッセージが見られます。壁の向こう側に広がる地域の歴史的な背景に触れ、紛争と和解の物語を感じましょう。
その後、ピース・ウォール・ベルファストへ移動します。ここは、壁で隔てられた地域の間に建てられた平和の象徴です。訪れる人々がメッセージを残し、平和への願いを共有しています。壁に書かれた言葉や芸術作品に心を寄せながら、平和の重要性を考えましょう。
地元のカフェやレストランが見当たらないので、昼食を取るために、「コストカッター」へ向かいます。美味しい食事を楽しみましょう。チキン・アンド・チップスです。
交差点にベンチがあったので、座ってチキン・アンド・チップスを食べます。誰も通りませんが、ちょっと恥ずかしい。
次に向かうのは、Bayardo Somme Memorialです。この記念碑は、第一次世界大戦におけるソンムの戦いで戦死した兵士たちを追悼するために建てられました。静かに立ち止まり、犠牲者に敬意を表しましょう。(ここもChatGPTが暴走)北アイルランド問題の紛争中にテロで殺害された人たちの追悼です。
その後、再びセント・ピーターズ大聖堂を訪れます。ここでは、建物の美しさだけでなく、信仰の力と希望のメッセージを感じることができます。
次のスポットは、First Presbyterian Churchです。この教会は、ベルファストで最も古いプロテスタント教会の一つであり、美しいゴシック様式の建物です。教会の内部や歴史について学びながら、宗教と文化の役割について考えてみましょう。
最後に、「Royal Ulster Rifles Regimental Museum」へ向かいます。ここでは、北アイルランドの軍事歴史や軍隊の役割について展示されています。戦争と平和のバランスを考えながら、展示品を見学しましょう。
夕方には、「Victoria Square Shopping Centre」へ行きましょう。このショッピングセンターは、高級ブティックやレストランが集まる一等地です。お土産を探したり、ショッピングを楽しんだりするのも良いでしょう。
最後に、「St George's Market」へ訪れます。このマーケットは、伝統的な食品やクラフト品を販売している活気ある場所です。地元の雰囲気を味わいながら、お気に入りのお土産や食べ物を手に入れましょう。
夜にはベルファスト国際ユースホステルに戻り、旅行の思い出に浸りながらゆっくりと過ごしましょう。
夕食は、テスコのレディミール(冷蔵総菜)です。イギリスに来てからレバー・ベーコン&マッシュは何度か食べてますが、普通に美味しいです。
これでイギリスの北アイルランド観光は終わりです。翌日から同じアイルランド島ですが、別の国のアイルランドです。お楽しみに。
次の旅行記へ続きます。