一人旅で世界遺産を巡るヨーロッパ6ケ国周遊旅行26日目、ポルトガル7日目は、ファティマから日帰りで、世界遺産「アルコバッサ修道院」に行ってきました。
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ファティマを散策
アルコバッサへ行くバスの時間までファティマを散策。
ファティマ博物館
無料だったのでファティマ博物館に入ってみました。ファティマを世界的に有名にした「ファティマの聖母」出現の奇跡を解説しています。
「ファティマの聖母」とは
ファティマの聖母(Nossa Senhora de Fátima)は、ポルトガルの小さな町だったファティマで起きたカトリック教会が公認している聖母の出現の一つです。
1917年に、三人の子供たちによって報告されました。三人の子供たちは、聖母マリアが6月から10月まで毎月13日に現れたと述べ、最後の出現で多くの人々によって目撃された「奇跡の日」であると言われる現象が起こりました。
ファティマの聖母は、平和と信仰のメッセージを伝え、多くの巡礼者や信者がこの場所を訪れ、聖母に祈りを捧げています。
世界遺産「アルコバッサ修道院」とは
アルコバーサ修道院(Mosteiro de Alcobaça)は、ポルトガル中部レイリーア県アルコバーサにあるシトー会修道院です。
ポルトガル最古のゴシック様式の教会を含む中世の建築群がそのまま残り、1989年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ポルトガル初代国王アフォンソ1世の要望により建設が始まり、フランスのシトー派の影響を受けた美しい建築が特徴です。修道院の内部はゴシック様式であり、南の翼廊にはポルトガル文学で悲恋が歌われるペドロ1世と愛妾イネスの墓が並んでいます。歴史的な価値と精神性を感じる素晴らしい場所です。
一人旅で世界遺産を巡るヨーロッパ6ケ国周遊旅行で訪問した全世界遺産を以下の記事で一覧表にまとめています。
世界遺産「アルコバッサ修道院」の行き方
ファティマからアルコバッサへのバスは結構時間がかかりました。一時間ほどでアルコバッサのバスターミナルに到着。
バスターミナルから市街を通ってアルコバッサ修道院を徒歩で目指します。
世界遺産「アルコバッサ修道院」
6月の青い空の下、ポルトガルの美しいアルコバッサ修道院を一人旅で訪れました。修道院は壮大なゴシック建築で、その存在感に圧倒されました。歴史の重みを感じながら、中世の雰囲気が漂う建物を見ることができました。かなり大きな修道院です。
身廊
アルコバッサ修道院の身廊は、美しい建築と信仰の息吹が調和した神聖な空間でした。
その美しさに心が打たれ、しばし感動に浸りました。この場所は、多くの人々にとって心の拠り所となっていることを感じました。
「ペドロ王子とイネスの悲恋」とは
ここには「ペドロ王子とイネスの悲恋」として有名なペドロ1世と愛妾イネスの石棺があります。
ペドロ王子(後のポルトガル王ペドロ1世)とカスティーリャ王女コンスタンサの結婚で、ペドロ王子は王女の女官イネスに恋をし、2人は秘密の愛を育みます。しかし、父王の命令によりイネスは暗殺され、ペドロは怒りと悲しみに満ちます。彼はイネスの死を許さず、刺客を処刑させました。ペドロ1世は独身を貫き、イネスへの愛はポルトガルの伝説として語り継がれました。
ペドロ1世の石棺
ペドロ1世の石棺は、南の翼廊にあります。外側に精緻な彫刻をほどこした素晴らしい石棺です。
愛妾イネスの石棺
愛妾イネス(イネス・デ・カストロ)の石棺も、南の翼廊にあります。こちらも外側に精緻な彫刻をほどこした素晴らしい石棺です。
回廊・庭園
建造物内部の見学の後は、回廊を見学。
修道院の庭園は色とりどりの花々で飾られ、静かな時間が流れているようでした。中庭に立つと、昔の修道士たちがどんな生活をしていたのかを想像してみました。厳粛な雰囲気の中で、心が穏やかになりました。
アルコバッサ修道院の歴史と美しさに包まれながら、一人旅の自由を満喫しました。静寂な時間を楽しみ、過去の物語と現在の風景が交錯する素晴らしい経験でした。この旅の思い出は私の心にずっと残ります。
帰り
アルコバッサからファティマへの帰りも、バスを利用しました。
アルコバッサのバスターミナルは、のんびりした雰囲気です。
初稿:2017/07/27