世界遺産「コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」の行き方について、分かりやすく解説します。
世界遺産「コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」とは
「コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」(Rock Art of the Coa Valley and Siega Verde)は、ポルトガルとスペインにまたがるユネスコの世界遺産です。この遺跡群は、先史時代の岩絵で知られ、石器時代から鉄器時代にかけての岩に刻まれた図像や記号が豊富に残っています。
- 地理的な範囲: コア渓谷はポルトガルの北東部に位置し、シエガ・ベルデはスペインのサラマンカ県に位置しています。これらの地域はエウローペ川(Douro River)とアグダ川(Águeda River)の渓谷に広がっており、自然の美しさと岩絵が調和しています。
- 時代背景: 岩絵の起源は先史時代にさかのぼり、紀元前22,000年から紀元前5,000年までの範囲にわたります。これらの岩絵は石器時代の人々によって制作され、その生活や信仰に関する情報を提供しています。
- 岩絵の特徴: 岩絵は岩肌に描かれたり刻まれたりしており、さまざまなモチーフが見られます。狩猟、動物、人物、シンボル、幾何学模様などが描かれており、石器時代の文化や社会生活に関する貴重な情報源です。
- 世界遺産登録: この遺跡群は1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。その文化的な重要性と先史時代の岩絵の保存状態が高く評価されました。
- アクセスと観光: コア渓谷とシエガ・ベルデは観光スポットとして訪れることができ、岩絵を鑑賞できる散策路や博物館も設置されています。これらの地域は自然環境も美しく、岩絵の歴史と自然の魅力を同時に楽しむことができます。
「コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」は、人類の文化遺産として重要であり、先史時代の生活や芸術に興味を持つ人々にとって魅力的な場所です。
コア渓谷(ポルトガル)の行き方
ヴィラ・ノヴァ・デ・フォス・コアが拠点になります。
バス
リスボンからバスで6時間、ポルトから鉄道で3時間+タクシー15分。
リスボン=ヴィラ・ノヴァ・デ・フォス・コア バス
08:00 発 14:20着 45? Rede Expressos
14:30 20:10 25? Rede Expressos
ヴィラ・ノヴァ・デ・フォス・コア=ポルト バス
09:55発 16:00着 45? 1乗継 Rede Expressos
15:00 18:45 25? 1乗継 Rede Expressos
Rede Expressos 公式サイト
鉄道
ポシーニョ(ヴィラ・ノヴァ・デ・フォス・コアの最寄り駅)=レグア 鉄道
IR 1時間半ほど
レグアは世界遺産「ドウロ川上流ワイン生産地域」の観光拠点の町
コア渓谷岩絵見学ツアー
コア渓谷博物館主催の公式ガイドツアーで岩絵を見学します。
参考記事:欧州旅行記28日目 世界遺産「コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」公式ガイドツアー
ツアーはコア渓谷博物館で申込。町の中心から3km東。
岩絵見学ツアーで回れる場所は3ケ所。カナダ・ド・インフェルノ(博物館から)、ペナスコサ(カステロ・メリョール)、リベイラ・デ・ピスコ(ムシャガタ)の自然公園。
初稿:2016/05/03