【世界遺産】カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林(欧州18ケ国)の登録範囲・構成資産一覧

2013年6月23日日曜日

ドイツ 自然景観 世界遺産

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【世界遺産】カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林
写真提供 Takashi Images

ヨーロッパ18ケ国にまたがる広大な世界遺産「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」。その登録範囲はどこ?構成資産一覧を知りたい人におすすめの記事です。

世界遺産「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」とは

「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」は、ヨーロッパ18か国にまたがるユネスコの世界遺産(自然遺産)登録物件です。

登録対象は、ヨーロッパブナの森林であり、その樹齢は約1,200年にも及びます。ヨーロッパブナは、ヨーロッパにしか生息しないブナ科の落葉広葉樹で、ブナ林はヨーロッパの森林の約4分の1を占めています。しかし、近年の森林伐採や気候変動の影響により、ブナ林の面積は減少の一途をたどっています。

この世界遺産は、ヨーロッパブナ林の貴重な生態系と生物多様性を保護するために登録されました。また、ヨーロッパの自然と文化の歴史的なつながりも評価されました。

登録対象のエリアは、標高0mから2,000mを超える山地まで、さまざまな地形に分布しています。ブナ林の種類も、密集した群生林から、草原や岩山に点在する林まで、多様です。

登録範囲・構成資産一覧

登録対象国一覧

登録対象国と登録対象箇所数の一覧表です。

国名 登録対象箇所数
ウクライナ 15箇所
イタリア 13箇所
ルーマニア 12箇所
ブルガリア 9箇所
スペイン 6箇所
スロバキア 5箇所
ドイツ 5箇所
オーストリア 5箇所
ベルギー 5箇所
ポーランド 4箇所
クロアチア 3箇所
フランス 3箇所
アルバニア 2箇所
スロベニア 2箇所
スイス 2箇所
ボスニア・ヘルツェゴビナ 1箇所
チェコ 1箇所
北マケドニア 1箇所

ウクライナ (15箇所)

  1. カルパティア生物圏保護区
  2. イヴァーノ=フランキーウシク国立自然公園
  3. ゴルカ・ポヴストィンナ国立自然公園
  4. ホロヴィツィャ国立自然公園
  5. スヴィドヴェツィツァ国立自然公園
  6. ウジャンスキ国立自然公園
  7. シネヴィル国立自然公園
  8. バリャ・ツィブリナ国立自然公園
  9. メジュボージャ国立自然公園
  10. シェウヒャンシキー国立自然公園
  11. ザチャロヴァニ・クライ国立自然公園
  12. ロストチア生物圏保護区
  13. ゴルガニ自然保護区
  14. スタニスラウシュカ国立自然公園
  15. カヌイヴシィツィャ国立自然公園

イタリア (13箇所)

  1. アブルッツォ・ラツィオおよびモリーゼ国立公園
  2. チミノ山
  3. ラスキオ山
  4. サッソ・フラティーノ自然保護区
  5. ウンブラの森自然保護区
  6. ポッリーノ国立公園
  7. アスプロモンテ国立公園
  8. ファウナリ・ピオンボ自然保護区
  9. ペリジェ=オルカイ国立公園
  10. グラン・パラディーゾ国立公園
  11. シルマーネス=シェーニアー国立公園
  12. モンテ・セッラ=ルキオ自然保護区
  13. ロミンバルド・アルピ国立公園

ルーマニア (12箇所)

  1. ネラ峡谷・ベウシュニツァ国立公園
  2. コジア国立公園
  3. ドモグレッド=ヴァレア・チェルネイ国立公園
  4. グロシイ・ツィブレシュルイ
  5. セメニック=カラシュ峡谷国立公園
  6. ストランブ=バイウツ
  7. ヴィゴヴィツァ=チャヒア国立公園
  8. アブラミツァ国立自然公園
  9. コリビュ国立公園
  10. アルバレア国立自然公園
  11. クライオーヴァ国立公園
  12. ヴェレチャ国立自然公園

ブルガリア (9箇所)

  1. セントラルバルカン国立公園
  2. リラ山国立自然公園
  3. ヴィトシャ自然公園
  4. ヴラニャ川渓谷国立自然公園
  5. イスカル国立自然公園
  6. ストランジャ山国立公園
  7. イズトク国立自然公園
  8. バルカン山脈国立自然公園
  9. カナツァリツァ保護区

スペイン (6箇所)

  1. マサヌの森国立自然保護区
  2. イラティの森
  3. ナバラ州のイラティの森のリサルドイア
  4. ナバラ州のイラティの森のララ=ベラグア山地
  5. カンタブリア山脈のピコス・デ・エウロパ
  6. カンタブリア山脈のピコス・デ・エウロパ国立公園

スロバキア (5箇所)

  1. ポロニニ国立公園
  2. ハヴェショヴァー自然保護区
  3. ヴィホルラット景観保護区
  4. ポプラディー自然保護区
  5. ロジョック国立自然保護区

ドイツ (5箇所)

  1. ヤスムント国立公園(メックレンブルク・フォアポンメルン州)
  2. ・ミューリッツ国立公園(メックレンブルク・フォアポンメルン州)
  3. ・グルムジンの森(ブランデンブルク州)
  4. ・ケラーヴァルト・エーダーゼー国立公園(ヘッセン州)
  5. ・ハイニッヒ国立公園(テューリンゲン州) ここ行きました

オーストリア (5箇所)

  1. カルカルペン国立公園
  2. ヴィルテンスキー自然保護区
  3. ヘッセン自然保護区
  4. ラウタータール自然保護区
  5. ユーマウアー自然保護区

ベルギー (5箇所)

  1. ソワーニュの森
  2. フォレ・ド・ソーニエ(ソワーニュの森)
  3. シャティヨン国立公園
  4. カルパス自然保護区
  5. シャウェンシュタイン自然保護区

ポーランド (4箇所)

  1. ビェシュチャディ国立公園
  2. スロヴィニェツキ国立公園
  3. バヴィニェツキ国立公園
  4. ロシュチ自然保護区

クロアチア (3箇所)

  1. ヴェレビト山国立公園
  2. ヴラル国立公園
  3. リスニャク国立公園

フランス (3箇所)

  1. グラン・ヴァントロン山
  2. ショダンのシャピトル
  3. マサヌの森国立自然保護区

アルバニア (2箇所)

  1. ガシ川
  2. ライツァ

スロベニア (2箇所)

  1. イジカ
  2. ロゴゼク

スイス (2箇所)

  1. ベットラッハシュトックの森
  2. ロダーノ、ブサイ、ソラディーノ渓谷森林保護区

ボスニア・ヘルツェゴビナ (1箇所)

  1. プリヴァ、ヤニおよびヤニスケ・オトケ保護区

チェコ (1箇所)

  1. イゼラ山脈

北マケドニア (1箇所)

  1. ドラボカ川

おすすめのブナ林の登録物件

沢山あるブナ林の登録物件の中から、特におすすめのブナ林を紹介します。

ハイニッヒ国立公園(ドイツ)

ハイニッヒ国立公園(ドイツ)
写真提供 Takashi Images

ドイツ中部のテューリンゲン州にあるブナ林の世界遺産登録物件です。

関連記事:欧州旅行記43日目 世界遺産「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」ハイニッヒ国立公園

見所はキャノピーウォーク(木の上を歩ける遊歩道)のバウムクローネンプファート。まずはここを目指しましょう。

アイゼナハ駅前から超ローカルの路線バスがあり、1時間程で行けました。時間により途中乗り換えがあり、待ち時間が結構あります。帰りのバスの時間も調べておきましょう。

バウムクローネンプファートの入り口付近には、売店があります。ランチにはソーセージなどが食べられます。

キャノピーウォークの中心に展望台があります。ここからの眺めは最高です。世界遺産の古代ブナ林が一望でき、近隣のアイゼナハやエアフルトの町も見渡せます。

キャノピーウォークに登らなければ、公園内は無料です。時間があれば森林の中を散策するのも良いかも。

ブナ林といえば、日本にも世界遺産の白神山地がありますが、ブナ林全体を上から一望できる点でハイニッヒ国立公園のバウムクローネンプファートはおススメです。

ヤスムント国立公園(メックレンブルク・フォアポンメルン州)

ブナ林はシュトゥープニッツ台地にあります。世界遺産の町シュトラールズントから近いのでおすすめです。

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