欧州旅行記21日目 世界遺産「エヴォラ歴史地区」散策

2023年9月11日月曜日

ポルトガル ヨーロッパ6ケ国周遊旅行記 世界遺産

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世界遺産「エヴォラ歴史地区」
写真提供 Takashi Images

一人旅で世界遺産を巡るヨーロッパ6ケ国周遊旅行21日目、ポルトガル2日目は、リスボンから日帰りで、世界遺産「エヴォラ歴史地区」に行ってきました。

一人旅で世界遺産を巡るヨーロッパ6ケ国周遊旅行のまとめページはこちらです。

世界遺産「エヴォラ歴史地区」の行き方

リスボンから世界遺産「エヴォラ歴史地区」のあるエヴォラまで長距離バスで向かいます。

エヴォラ・バスターミナル (Evora Bus Terminal)

エヴォラ・バスターミナル (Evora Bus Terminal)

リスボンからの長距離バスは、城壁で囲まれたエヴォラ歴史地区からチョット離れたバスターミナルに到着しました。

少しさびれた感じのする小さなバスターミナルでした。帰りの時間が未定だったので、帰路のチケットは予約せずに歴史地区に向かいました。

世界遺産「エヴォラ歴史地区」

世界遺産「エヴォラ歴史地区」

エヴォラ歴史地区(Historic Centre of Évora)は、ポルトガルのエヴォラ市に位置する歴史的な地区で、世界遺産に登録されています。以下は、エヴォラ歴史地区の概要です。

  1. 位置:エヴォラは、ポルトガルのアルト・アレンテージョ地方に位置し、首都リスボンから南へ約130キロメートルの場所にあります。
  2. 歴史的な背景:エヴォラは古代ローマ時代から続く歴史を持つ都市で、ローマ人、モーア人、キリスト教徒の文化が交錯しました。そのため、エヴォラには多くの歴史的な建築物や遺跡が残されています。
  3. ローマ遺跡:エヴォラには古代ローマ時代の遺跡が多数あり、特にローマの寺院や浴場が有名です。ローマ時代の要素が現代の街並みと調和しています。
  4. 中世の建築物:エヴォラ歴史地区には、中世の城壁、教会、修道院、宮殿など、多くの中世の建築物が点在しています。中でもエヴォラ大学やエヴォラ大聖堂は見どころの一つです。
  5. ゴシック・ルネサンス・バロックの影響:エヴォラはゴシック、ルネサンス、バロックなど、異なる建築様式の影響を受けた建築物で溢れており、その多様性が魅力の一因となっています。

一人旅で世界遺産を巡るヨーロッパ6ケ国周遊旅行で訪問した全世界遺産を以下の記事で一覧表にまとめています。

城壁(Muralhas)

城壁(Muralhas)

バスターミナルから東に旧市街へ向かってサン・セバスティアン通りを歩いていくと、城壁にたどり着きました。

町を囲むように石垣の城壁が続いていて、その周りを道路が通っています。旧市街に急ぎたかったので数枚撮影して町中に進みました。

ジラルド広場と噴水(Chafariz da Prassa do Giraldo)

ジラルド広場と噴水(Chafariz da Prassa do Giraldo)

城壁から少し歩いてジラルド広場に到着。

広場にはカフェやレストランのテラス席があって、お昼時は過ぎてましたが賑やかでした。ジラルド広場の北側に結構大きなの噴水があります。噴水を取り囲むようにベンチが円形に配置されていました。

散策に疲れたらここでチョット休憩もよいかも。

サント アンタォン教会(Igreja de Santo Antao)

ジラルド広場の噴水の奥には、サント アンタォン教会が建っていました。

中々立派なファサードの教会でしたが、時間に余裕がなくエヴォラ大聖堂を先に見たかったので中には入りませんでした。外観を見学して写真を数枚撮らせていただきました。

10月5日通り(Av. 5 de Outubro)

10月5日通り(Av. 5 de Outubro)

ジラルド広場からカテドラルやディアナ神殿へは10月5日通りを通っていきました。

石畳で舗装した通りで、両脇にはお土産物屋が並んでいました。白い壁に黄色い縁取りの建物が続くいかにもポルトガルらしい雰囲気でした。

ディアナ神殿(Templo de Diana)

ディアナ神殿(Templo de Diana)

古代ローマの神殿跡です。

エヴォラ博物館前の広場の中央にあって外から眺めるだけです。残っているのは土台と柱だけですが、往時の繁栄を忍ばせます。

1世紀にローマ皇帝アウグストゥスを祀るために作られたのですが、女神ディアナを祀ったものであるとの俗説から、ディアナ神殿とも呼ばれています。

カダヴァル公爵邸(Palacio dos Duques de Cadaval)

ディアナ庭園の隣にカダヴァル公爵邸がありました。

とりあえず旧市街を一巡りしたかったので、外観だけ見学して入場はやめました。エヴォラは見所が点在しているので、本当の見所だけに絞って内部を見学するようにしてました。

エヴォラ大聖堂(Catedral de Évora)

エヴォラ大聖堂
写真提供 Takashi Images

エヴォラ大聖堂は、主にロマネスクとゴシック様式の建築要素を持つ教会です。その建築様式は、時代の変遷を反映しており、建設が始まったのは12世紀で、その後ゴシック様式の要素が取り入れられました。

エヴォラ大聖堂は、ポルトガルのマニュエル様式(後期ゴシック)の美しい例としても知られています。特に、そのポータル(入り口)や窓、装飾がこの様式を代表しています。

エヴォラ大聖堂の内部には、美しい装飾や彫刻が施されています。特に注目すべきは、祭壇やステンドグラスの窓、聖具室などがあります。また、多くの宗教美術品も所蔵されています。

サンミゲルの中庭(Pateo de Sao Miguel)

エヴォラ大学に向かう途中にありました。

この中庭の周りには、サンミゲル宮殿、サンミゲル礼拝堂など小さいながら見所がいくつかありました。建物の壁や塀が白く、いかにも南国といった雰囲気がポルトガルらしいなと思いました。

エヴォラ大学(Universidade de Evora)

エヴォラ大学(Universidade de Evora)

サンミゲル広場の東側をエヴォラ大学探しながら少し歩きました。チョット見つけにくかったです。入口は南東側にです。

中庭を囲む回廊(クロイスター)が有名ということで覗いてみましたが、入場が有料ということなので先を急ぎました。

ランチ

ポルトガル料理のビーフステーキ、“ビトーク(bitoque)”
写真提供 Takashi Images

エヴォラ大学から歩いてすぐにあるスナックバー「オベリックス」(Obelix)で遅いランチ。

ポルトガル料理のビーフステーキ、“ビトーク(bitoque)”を食べました。美味しくて安いので、おすすめです。

グラサ教会(Igreja da Grassa)

グラサ教会(Igreja da Grassa)

遅いランチの後、サン フランシスコ教会へ向かう途中にありました。

歴史ある立派なファサードでした。中に入ろうとしたのですが、開いていませんでした。教会としては現役でなく、何かのオフィスが入っているような雰囲気でした。

サン・フランシスコ教会(Igreja de São Francisco)

骸骨の礼拝堂(カペラ・ドス・オッショス)
写真提供 Takashi Images

サン・フランシスコ教会は、その美しいポータル(入り口)や窓、アーチがゴシック建築の特徴を示しています。外観からもその格式の高さが伝わります。

この教会の内部は、多彩な装飾で飾られており、特にゴシックとマヌエル様式(後期ゴシック)の美しい装飾が目を引きます。多くの彫刻や飾り窓、石造りの柱が見どころです。

見所は何といっても、骸骨の礼拝堂(カペラ・ドス・オッショス)です。人骨堂や納骨堂とも呼ばれます。

この礼拝堂は、人骨で装飾されており、壮観かつ幻想的な雰囲気を持っています。骨が用いられたのは、16世紀にペスト流行の際に死者の埋葬が困難だったためで、骨を再利用する形で造られました。カペラ・ドス・オッショスは独特の観光名所となっています。

水道橋(Acueducto del Agua de Plata)

水道橋(Acueducto del Agua de Plata)

一通り旧市街を散策した後、町の北側にある水道橋を見に行きました。

一見すると古代ローマの水道橋の様ですが、16世紀に建造されたものです。結構背の高い橋脚の水道橋で下を町を周回する道路が走っています。中々良い被写体です。

初稿:2017/07/09

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