2019年に一人旅のヨーロッパ世界遺産旅行で訪問した10ケ国の宿泊費を比較してみました。ヨーロッパ旅行の節約計画の参考にしてください。
2019年に一人旅のヨーロッパ世界遺産旅行で訪問した国は10ケ国。宿泊施設はコスパで選ぶことが多かったです。ホテル・バケーションレンタル・ゲストハウス・ユースホステルなど、多彩なタイプの宿泊施設に宿泊しました。臨機応変の節約型の旅行スタイルといえるかと思います。
ですので、節約型の旅行スタイルの方には参考になると思います。
ヨーロッパ世界遺産旅行の国毎宿泊まとめ(平均宿泊費順)
以下の表は、2019年のヨーロッパ世界遺産旅行で、訪問した国毎にまとめた一人あたりの宿泊データを平均宿泊費順に並べたものです。
国 | 宿泊費総額 | 宿泊費平均 | 宿泊数 |
---|---|---|---|
韓国 | ¥2,843 | ¥2,843 | 1 |
タイ | ¥3,221 | ¥3,221 | 1 |
日本 | ¥50,343 | ¥4,195 | 12 |
ポーランド | ¥13,466 | ¥4,489 | 3 |
イギリス | ¥276,911 | ¥5,035 | 55 |
合計/平均 | ¥910,935 | ¥5,729 | 159 |
ドイツ | ¥36,500 | ¥6,083 | 6 |
イタリア | ¥407,498 | ¥6,269 | 65 |
アイルランド | ¥34,623 | ¥6,925 | 5 |
オーストリア | ¥68,697 | ¥7,633 | 9 |
フランス | ¥16,833 | ¥8,417 | 2 |
表の見方の例:イギリスには55泊滞在。一人1泊当たりの平均宿泊費は5,035円。宿泊費の総額は276,911円です。
全体の傾向分析
全体の平均宿泊費は、日本円換算で¥5,729でした。日本の安めなビジネスホテル程度の宿泊費に近い金額です。総宿泊費は¥910,935で、1ケ月15万円程度支出した感じです。バックパッカーとはいえませんが、そこそこの節約タイプの旅行スタイルといえると思います。
宿泊施設のタイプは、宿泊費が安い順に、ユースホステル・ゲストハウス・バケーションレンタル・ホテルを、臨機応変に選択していました。単純に宿泊費が安い所を選ぶのではなく、払う宿泊費に見合う価値があるかで判断することが多かったです。そのため、全体としてこの程度の平均宿泊費に収れんしました。できればもう少し安くあげたかったのですが。
平均宿泊費が、一番安かったのは¥2,843の韓国、一番高かったのは¥8,417のフランスでした。その差は約\5,600ほどと、かなり差があります。この差は国の物価水準よりは、選んだ宿泊施設のタイプによるところが大きいです。韓国ではゲストハウス、フランスではホテルに宿泊したため、宿泊費の大きな差になりました。
このことは他の国についてもいえることで、平均が安い国ではユースホステルを使っている割合が高く、平均が高い国ではホテルやバケーションレンタルを使っている割合が高いです。今回の旅行の平均宿泊費は、宿泊した国ではなく、選択した宿泊施設による影響が大きくなりました。
国ごとの宿泊施設・宿泊費の特徴
今回の旅行の平均宿泊費は、宿泊した国ではなく、選択した宿泊施設による影響が大きくなったと書きましたが、国ごとの特徴がないわけではありません。国ごとの宿泊施設・宿泊費の特徴を詳しく見ていきます。
ポーランドは宿泊費が安い
ポーランドの平均宿泊費は、全体平均より安かったです。ワルシャワ(ポーランド)では、洗濯機・キッチン付きバケーションレンタルを利用しました。比較的宿泊費の高いバケーションレンタルを利用したにもかかわらず、全体平均より安くなったのは、もともとの宿泊費が安いことが理由です。ポーランドは、物価も安いですが宿泊費も安いです。節約旅行の方おすすめできます。
イギリスはユースホステルやB&Bが充実
イギリスの平均宿泊費は、全体平均より安かったです。イギリスの宿泊日数は55泊と長かったため、ホテル以外の色々な宿泊タイプを利用しました。もともとの宿泊費が高いイギリスですが、宿泊費の高いホテルを使わないですんだため、全体平均より安くあげることができました。
イギリスは、宿泊費自体は安くないですが、ホテル以外の色々な宿泊タイプが充実しています。使いやすい大きなユースホステルや小さなB&B(ベッド・アンド・ブレックファースト)などがあり、比較的安価に宿泊することができました。イギリスは節約派の方にもおすすめできます。
イタリアはバケーションレンタルがおすすめ
イタリアの平均宿泊費は、全体平均より少し高かったです。イタリアの宿泊日数は65泊と長かったため、洗濯機・キッチン付きのバケーションレンタルを利用することが多かったです。もともとの宿泊費がヨーロッパの中では比較的安いイタリアですが、宿泊費の少し高いバケーションレンタルを多く使ったため、全体平均より少し高くなりました。
イタリアは、宿泊費自体はそれほど高くないので、洗濯機・キッチン付きの設備の整ったバケーションレンタルなどに、比較的安価に宿泊することができました。普段は節約派なのですが、イタリアでは少しだけ贅沢に旅行ができました。
イタリアでバケーションレンタルをおすすめする理由がもう一つあります。それは自炊です。イタリアは食料品が日本に比べて安くて美味しいです。私は、チーズとプロシュート(イタリアのハム)とステーキが大好きなのですが、肌感覚で日本の1/5程度の価格で買えます。しかも日本ではなかなか買えない高品質のDOPのチーズやプロシュートが普通のスーパーで100gから買えます。ステーキに関しては、日本ではレストランでしか食べられない仔牛肉がスーパーで買えちゃいます。
これらのDOP食材をイタリアと言えど、レストランで食べると、日本と同じくらいの値段になります。でもスーパーでこれらの食材を買って、自炊すると美味しくてメチャメチャ安上がりです。イタリアの食材はどれも美味しいので、自炊できるバケーションレンタルを利用すると安くあげられて、何よりイタリアの食文化を100%楽しむことができます。
DOPとは
知らない人もいると思うので、DOPについて簡単に説明します。
DOPはイタリア語で「Denominazione di Origine Protetta(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・プロテッタ)」の略称です。英語では"Protected Designation of Origin"と訳されます。
DOPは、食品や農産物の品質と起源を保護するために設けられたイタリアの法的な規定です。DOPはEU(欧州連合)の地理的表示制度の一部であり、その目的は特定の地理的領域内で生産される伝統的な食品や農産物の品質を保証し、消費者に対して信頼性を提供することです。
DOPの基準に適合した食品や農産物は、その地域の特定の条件や伝統的な製造方法に従って生産されています。また、原材料の生産地や加工過程、品質管理なども厳密に管理されています。DOPの認定を受けた製品は、特定のロゴやマークを使用することができ、その品質と起源が保証されていることを示すことができます。
イタリアのDOP制度は、チーズ、ワイン、オリーブオイル、ハム、パスタなどの多くの食品や農産物に適用されています。有名なDOP製品には、パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano-Reggiano)、プロシュート・ディ・パルマ(Prosciutto di Parma)、チンクエ・テッレ(Cinque Terre)ワイン、などがあります。
DOPは、伝統的な製法や地域の特徴を守りながら、高品質な食品や農産物の生産と消費を促進する役割を果たしています。消費者には、DOP製品を選ぶことで本物の品質と起源を楽しむことができます。
まとめ
いかがでしたか?一人旅でヨーロッパ世界遺産を巡る旅行の宿泊費の概算がつかめて頂けたかと思います。皆さんのヨーロッパ世界遺産を巡る旅行計画の参考にしてみてください。