【世界遺産】ワロン地方の主要な鉱山遺跡群 (ベルギー)

2023年7月29日土曜日

ベルギー ヨーロッパ5ケ国周遊旅行記 産業遺産 世界遺産

t f B! P L
ボワ・デュ・ルック(Bois-du-Luc)

ベルギーの世界遺産「ワロン地方の 主要な鉱山遺跡群 」を、個人旅行・一人旅の視点で解説します。画像はすべて撮り下ろしのオリジナルです。

世界遺産「ワロン地方の主要な鉱山遺跡群」とは

 世界遺産「ワロン地方の主要な鉱山遺跡群」は、ベルギーのワロン地方にある鉱山関連の遺跡群を指します。この遺産は、ワロン地方が長い歴史を持つ鉱山産業の中心地だったことを物語っています。

ワロン地方は、19世紀から20世紀初頭にかけて、鉄鉱石や石炭などの重要な鉱産資源が豊富に存在し、工業化が進んでいました。この地域では鉱山採掘や鉄鋼産業が盛んに行われ、経済的にも重要な役割を果たしていました。

「ワロン地方の主要な鉱山遺跡群」には、かつての鉱山の遺構や関連施設が含まれています。例えば、坑道、鉱山施設、鉄道、工場などが含まれています。これらの遺跡は、ワロン地方の工業遺産や歴史を物語り、その重要性を伝える貴重な文化遺産となっています。

ワロン地方の主要な鉱山遺跡群は、2009年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、鉱山産業の発展とその影響を理解する上で重要であり、観光や教育の視点からも価値のある場所です。訪れることで、ベルギーの産業遺産や歴史に触れることができるでしょう。

構成資産

世界遺産「ワロン地方の主要な鉱山遺跡群」の登録範囲となる構成資産は以下になります。

グラン・オルニュ(Grand-Hornu):

場所 : エノー州のモンス市郊外

グラン・オルニュ(Grand-Hornu)は、ベルギーのウォロン地域にある歴史的な工業施設として知られる場所です。この場所は、19世紀初頭にベルギーの産業家であるエティエンヌ=ジョゼフ・ド・コンデとして知られる人物によって設立されました。

グラン・オルニュは、石炭や鉄鉱石などの資源が豊富な地域に位置しており、産業革命期に重要な役割を果たしました。ここでは、工業生産が盛んに行われ、繊維工場や製鉄所などの施設が立ち並びました。

しかし、時が経つにつれて工業の衰退が訪れ、グラン・オルニュは一時期廃墟と化してしまいました。しかし、後に産業遺産としての価値が認識され、再生プロジェクトが進められました。現在では、グラン・オルニュは美しく保存された工業施設として再生され、文化的・歴史的な重要性からユネスコの世界遺産リストに登録されています。

詳細は公式サイトから

  • URL : https://www.cid-grand-hornu.be/

ボワ・デュ・カジエ(Le Bois du Cazier):

ボワ・デュ・カジエ(Le Bois du Cazier)は、ベルギーのチャルルロワにある歴史的な場所で、かつて炭鉱として使用されていた場所です。この場所は、20世紀初頭に炭鉱の労働者のために建設され、炭鉱産業の重要な拠点として機能していました。

しかし、1956年に炭鉱で火災が発生し、262人の炭鉱労働者が犠牲になるという悲劇が起こりました。この火災はベルギーの炭鉱産業に大きな影響を与え、ボワ・デュ・カジエはその後放棄されることとなりました。

現在では、ボワ・デュ・カジエは産業遺産として保存され、記念施設として一般に公開されています。ここでは、かつての炭鉱労働者の生活や労働条件を知ることができる展示や資料が展示されています。また、炭鉱跡地には炭鉱の建物や施設が保存されており、その歴史的な価値を伝えています。

詳細は公式サイトから

  • https://www.leboisducazier.be/

ボワ・デュ・ルック(Bois-du-Luc):

ボワ・デュ・ルック(Bois-du-Luc)は、ベルギーのウォロン地域にある歴史的な町で、かつての炭鉱町として栄えた場所です。19世紀初頭に炭鉱の採掘が始まり、その後は炭鉱労働者の居住地として発展しました。

ボワ・デュ・ルックは、産業革命期に繁栄した炭鉱町の典型的な例であり、炭鉱労働者の生活や労働条件を知ることができる貴重な歴史的な遺産を保持しています。町にはかつての炭鉱の施設や建物が保存されており、炭鉱労働者の住居、学校、礼拝堂、医療施設などが見学できます。

また、ボワ・デュ・ルックは、ベルギーの産業革命と労働運動の歴史にも重要な役割を果たしています。ここでは、労働者の権利や労働条件についての展示が行われており、労働者の運動や社会的な変化を理解するのに役立つ情報が提供されています。

詳細は公式サイトから(閉鎖されました)

  • http://www.ecomuseeboisduluc.be/ (英語、フランス語、オランダ語のみ) 

ブレニー・ミーヌ(Blegny-Mine):

ブレニー・ミーヌ(Blegny-Mine)は、ベルギーのウォロン地域にある歴史的な炭鉱施設と観光地です。かつては炭鉱が営まれていた場所であり、現在は炭鉱の歴史を紹介する博物館として一般公開されています。

ブレニー・ミーヌでは、炭鉱の地下施設を見学することができます。ガイド付きのツアーに参加して、炭鉱の坑道や作業場、炭鉱労働者の生活を再現した展示を見ることができます。地下に降りることで、かつての炭鉱労働者の厳しい労働環境や暮らしを実際に体験することができます。

また、ブレニー・ミーヌには炭鉱労働者の住宅や管理施設、機械室などが保存・復元されており、産業遺産としての価値が高い場所として評価されています。炭鉱の歴史に興味がある方や、産業革命期の労働状況について学びたい方にとって、ブレニー・ミーヌは貴重な体験ができる場所となっています。

見学ツアーなどの詳細は公式サイトから(英語、フランス語他) 

  • https://www.blegnymine.be/

掲載している写真はシャッターストックにて販売しています。

Adsense

このブログを検索

ランキング

にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ
世界遺産ランキング

QooQ